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税理士は経営やお金の専門家ではありません。税務の専門家なのです!【稲葉雅子】

2013年6月26日

「税理士はお金の専門家ではなく、税務の専門家である!」 

“なぜ税理士は経営者の期待に応えられないのか”という本の中に書いてあります。

この棲み分けがチャンとできていないから、税理士への不満が募るわけです。

他にも「経営相談に乗ってもらうのは無理な相談なのだ!」と書いてあります。

「詳しくない人に対して、詳しいと勘違いして頼む」・・・この言葉は重要です!

「経営アドバイス」や「資金繰り対策の借入相談」は、税理士の業務ではないということをハッキリ知ることが必要です。

そう思うことによって、税理士へのストレスも軽減すると思います。

税理士はあくまで、「税務の専門家」であって「経営の専門家」ではないということです。

私が税理士事務所に勤務していたころは、“経営の専門家”として答えを要求されていたので大変でした。

当時、「銀行に決算書を出して融資を受けられなかった!」とか、「借入が出来なかった!どうしてくれる!」と憤って文句を言われたことも何度もあります。

「それって私のせい?」「なぜ、文句を言われないといけなかったの?」とか・・・理不尽さに閉口していたものです。

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顧問先自身が「借入が出来ない財務体質である」ことに気づいていないことが問題なのです。

税理士は、“損益計算書”を見て税金を計算しています。

「税金を安くしてくれるのが税理士さんだし、そのニーズに応えてくれないと困る!」と思っておられる顧問先もあるでしょう。

節税対策は税理士さんの領域であり、得意分野!

しかし、節税対策ありきの経営は、必ず財務体質を弱めます。

自己資本比率を高め、他人資本の比率を下げるためにはどうしたらいいのか?を常に頭に入れて経営されなければ健全経営にはなりません。

最近契約していただいた“戦略会計サポート室”の顧問先のなかにも節税を含めたテクニックに頼った資金繰りをしたためにキャッシュがなくて困っておられる企業があります。

目先の節税対策では成長しません!

将来を見据えた経営をするには、納税も大切なのです。

納税してキャッシュを内部留保できるようにしていきましょう!

最後に税理士は、経営やお金の専門家ではありません。税務の専門家なのです!